ギャラリー

こちらは夫婦二人の住まいで、年末年始やお盆には親族が集まる、というご自宅になります。

以前の住まいが、とても寒く、さらには昔ながらの間取りであったため、LDKが北側にあり日中光が注がず、年中照明をつけていないと生活ができない家でした。

それを解消したいということもあり、住み替えとなりました。

子供さんが独立し夫婦二人になることから、そこまで大きな家は不要であるとのことで、２LDK+作業場の間取りでプランを進めました。

立地として北側に学校の校庭があり、そこには桜並木があることから、春にはその桜を眺められるようにしたいと考えました。

また、夫婦二人であることから、いつも開放的にするのではなく寒い時には間仕切りを閉めて空調管理をしやすくすることで光熱費を抑えたい、ということも要望としてありました。

現在の主流はキッチン、ダイニング、リビングは全て一つの部屋とすることが多いですが、こちらでは敢えてリビングとダイニングキッチンは間仕切りで分けることにしました。

ただし空間的に閉塞感を生みたくなかったため、ガラス戸として全て開放できるようにもデザインしました。

またリビングは勾配天井にして部屋の容積を増やして広がりを感じるとともに、北側からの採光で軟らかな光が年中注ぐようにプランしました。

南側窓も大きくしましたが、夏の日射を防ぐために庇を２ｍとして夏は直射日光が入らず、冬には入るように計画しました。

階段は高齢者に向かっていく年代のご夫婦であることから、1段増やして、緩やかな階段を作りました。

ちょっとしたことですが、こういった配慮があとあと良かったと感じて頂けるポイントだと私たちは考えます。

ドアも作り、ダイニングテーブルは無垢の１枚板から作ることで、部屋の雰囲気は木質調でかなり温かい雰囲気を作り上げることができました。